オールカントリーがいいって聞くけど、投資って分散するのがいいんでしょ?
オールカントリーだけでいいの?


そのとおり、リスク分散するには分散投資するのが基本にゃ。
オールカントリーだけでいいかは、個人の考え方によるにゃー。
新NISAが始まって以来、投資を始める人がより一層増えました。
しかし投資初心者も多く、本当に自分に合った商品を分からないまま始めてしまう人も少なくありません。
そこで本記事では、オールカントリーだけでいいのか、そもそもなぜオールカントリーが人気なのかを解説します。
オールカントリーだけでいい人と、そうでない人の特徴もわかるので、自分に合った商品選びができるようになりますよ。
ぜひ最後までお読みください。
オールカントリーとは
オールカントリーとは、三菱UFJアセットマネジメント株式会社が運用を行っている投資信託です。
オルカンの略称で知られており、投資家の間で人気の金融商品です。
オールカントリーが人気の理由3つ
オールカントリーが人気の理由は、おもに次の3つの理由です。
- 世界の約3,000社に分散投資できる
- 運用コストが安い
- 純資産高がトップクラス
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
①世界の約3,000社に分散投資できる
オールカントリーは、世界約50か国、約3,000社に分散投資できる銘柄です。
時価総額に応じて銘柄の入れ替えもあるため、投資家は管理の手間がかかりません。
②運用コストが安い
eMAXIS Slimは、「業界最低水準のコスト」を目指す運用会社です。
eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)の手数料は年0.05775%と、業界の中でも低コストで運用できます。
年0.05775%って、そんなに安いの?


業界では、年1%以上の投資信託もたくさんあるにゃ。
たとえば、年100万円投資したとして、手数料が年1%なら1万円、年0.05775円ならたった577円にゃ。
③純資産高がトップクラス
オールカントリーは、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」で5年連続1位を獲得しています。

出典:投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2023
その人気から、純資産高もトップクラスです。
純資産高が少ないと運用が効率よく行えなかったり、最悪の場合は償還といって運用が終了してしまうケースもありますが、オールカントリーなら現時点では償還の可能性は低いでしょう。
オールカントリーだけでいい?注意するポイント
オールカントリーは大変人気な商品ですが、注意するポイントもあります。
- 米国株に影響を受けやすい
- 新興国が含まれている
- 本当の意味で分散投資はできない
米国株に影響を受けやすい

参考:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS(イーマクシス)
オールカントリーの中身は、アメリカが全体の62.9%を占めています。
さらに上位10銘柄の内容も、9位が台湾銘柄、その他はすべてアメリカ銘柄です。
そのため、オールカントリーは全世界へ投資はしているものの、米国株の影響を受けやすい銘柄と言えます。
新興国が含まれている

参考:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS(イーマクシス)
オールカントリーは、先進国以外に新興国が含まれています。
新興国とは、経済発展途中の国のことです。
内容としては、中国やインド、台湾、その他で構成されています。
中国 | 3.2% |
インド | 1.7% |
台湾 | 1.6% |
その他 | 4.2% |
全体の割合としては少ないものの、一般的にリスクが大きい新興国が含まれていることは理解しておくべきです。
本当の意味で分散投資はできない
重複しますが、オールカントリーは半分以上を米国株が占めます。
世界経済は50年以上アメリカがトップにいるためオールカントリーも右肩上がりですが、1870年ごろまではイギリスが世界の頂点の時代がありました。
未来は誰にも予測できませんが、今後世界経済のトップがアメリカでなくなる可能性もゼロではありません。
こうした理由からも、オールカントリーだけでいいとは断言できないのです。
参考:いつからアメリカは世界No.1の経済大国なのか-後編 | フジトミ証券株式会社
オールカントリーだけでいい人とそうでない人は?
オールカントリーだけでいい人と、そうでない人の特徴をまとめました。
オールカントリーだけでいい人
オールカントリーだけでいい人の特徴は、以下のとおりです。
- 長期間の投資が可能な人
- 他のタイプの金融商品も購入している人
- 株価を頻繁にチェックできない人
- 金融の勉強をしたくない人
それぞれ詳しく見ていきます。
長期間の投資が可能な人
インデックス投資は、一般的に20年以上続ける必要があると言われています。
乱暴な言い方ですが、20年放っておけば儲かる可能性が高く、投資期間が短ければ短いほど損する可能性が高い金融商品です。
投資する方の年齢やライフスタイルによって、最適な商品は変わります。
オールカントリーは、長期投資が可能な方向けの商品ということを覚えておきましょう。
他のタイプの金融商品も購入している人
金融商品は、投資信託以外にもさまざまです。
たとえば、投資信託(株式)とはタイプの違う債券などを購入している方なら、オールカントリーだけでいいでしょう。
なぜなら、株式と債券は値動きが異なり、両方を持っていればより分散投資の効率が高まるからです。
株価を頻繁にチェックできない人
オールカントリーなどのインデックスファンドは長期投資を基本とするため、頻繁に株価をチェックする必要はありません。
忙しくて日々の株価のチェックができない方や、管理面倒という方は、インデックスファンドであるオールカントリーだけでいいでしょう。
取引の変更や売買にかける時間を節約でき、タイムパフォーマンスの面でも優れています。
金融の勉強をしたくない人
金融商品の勉強は、商品を購入するうえで最低限必要です。
しかし勉強することは多くあり、投資初心者の方は億劫に感じる方もいるでしょう。
インデックスファンドであるオールカントリーなら、最低限の勉強だけして毎月積み立てさえしておけば、基本的には放置しておいていい商品です。
金融の勉強を億劫に感じるのなら、まずはオールカントリーだけでいいかもしれません。
オールカントリーだけはよくない人
オールカントリーだけではくない人の特徴は、以下のとおりです。
- 短期間の投資を検討している人
- リスク分散したい人
それぞれ、詳しく見ていきます。
短期間の投資を検討している人
短期間の投資を検討している方には、オールカントリーだけの投資は向いていません。
インデックスファンドは、長期間保有し積み立てを続けることで利益を得られます。
短期間で売買するのは、元本割れのリスクもあるのでおすすめできません。
リスク分散したい人
リスク分散したい人は、オールカントリーだけいいとは言えません。
なぜならオールカントリーは、本当の意味でリスク分散していない商品だからです。
オールカントリーの中身は、その半分以上が米国株です。
リスク分散するには、債券などの投資信託とは違う値動きの金融商品を組み合わせるとよいでしょう。
オールカントリーに関する疑問
オールカントリーに関するよくある疑問を集めたので、参考にしてください。
- オールカントリーとS&P500との違いは?
- オールカントリーと「除く日本」の違いは?
- オールカントリーと他の全世界株式は同時に買える?
- オールカントリーはどの銘柄がおすすめ?
- オールカントリーのパフォーマンスは?
一つずつ確認します。
オールカントリーとS&P500との違いは?
オールカントリーとS&P500の一番の大きな違いは、投資対象国と銘柄数の違いです。
オールカントリーの投資先が全世界50か国・約3,000銘柄なのに対し、S&P500は100%アメリカ・約500銘柄という違いがあります。
利回りは、現時点ではオールカントリーよりS&P500の方が優位であり、人気の投資信託です。

より詳しく知りたい方は、「新NISAはS&P500とオルカンのどちらがいい?基本情報と違いを比較」もあわせてご覧くださいにゃ。
オールカントリーと「除く日本」の違いは?
オールカントリーと除く日本の違いは、その名のとおり投資対象国に日本を含むか含まないかという点です。
その他については、実は大きな違いはありません。
たった5.5%の日本の割合ですが、今後の日本経済の成長を見込みオールカントリーにするか昨今の情勢から除く日本を選ぶかは、投資家の考え方次第です。
オールカントリーと他の全世界株式は同時に買える?
結論から言うと、オールカントリーと他の全世界株式は同時に買えます。
ただし、同時に買う必要があるかは商品内容を見て検討する必要があるでしょう。
たとえば、オールカントリーとS&P500の両方を買う必要は、あまりないかもしれません。
なぜなら、どちらも米国株の比率の高い商品だからです。
人気商品だから…という理由だけで購入せず、中身を確認する必要がありますね。

オールカントリーはどの銘柄がおすすめ?
オールカントリー(全世界株式)の商品は複数あるため、選択に迷う方も多いでしょう。
ここでは、人気商品を3つ簡単にご紹介します。
商品名 | 信託報酬 | 特徴1 | 特徴2 | 特徴3 |
---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim全世界(オール・カントリー) | 0.0578% | 先進国・新興国 | アメリカが6割 | 「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the year」で1位 |
eMAXIS Slim全世界(除く日本) | 0.0578% | 先進国・新興国 | アメリカが6割 | 日本株を含まない |
eMAXIS Slim全世界(3地域均等型) | 0.0578% | 日本・先進国・新興国 | 33.3%ずつ | バランスを重視する方に人気 |

考え方次第で1番は変わるから一概に言えないけれど、あえて1番をつけるなら「eMAXIS Slim全世界(オール・カントリー)」をおすすめするにゃ。
多くの投資家から信頼があって、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the year」で5年連続1位なのにゃ。
オールカントリーだけでいいかは目的による!

今日のおさらいにゃ!
今回は、オールカントリーだけでいいかという疑問に対して解説しました。
オールカントリーだけでいいかは、個人の目的によって変わります。
オールカントリーだけでいい人 | オールカントリーだけではよくない人 |
---|---|
・長期間の投資が可能な人 | ・短期間の投資を検討している人 |
・他のタイプの金融商品も購入している人 | ・リスク分散したい人 |
・株価を頻繁にチェックできない人 | |
・金融の勉強をしたくない人 |
また、オールカントリーの特徴から、注意するポイントもご紹介しました。
- 米国株に影響を受けやすい
- 新興国が含まれている
- 本当の意味で分散投資はできない
未来は誰にも予測できませんが、長期間の投資を始めるなら早い方がいいでしょう。
その際は、自分に合った商品選びをすることが大切です。
「人気」に惹かれて、とりあえずコレにしておこ!
という考えはよくないですね。笑


そうにゃ。
商品の中身を知るのは大切にゃ!
商品選びの際のお役に立てれば幸いです。
資産形成をして、将来の自分に投資しましょう。
投資信託について詳しく知りたい方は、「楽天オールカントリーとeMAXISSlim全世界株式の違いは?初心者向けに解説」もおすすめですよ。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。